信念(ポリシー)と向き合う

社会人をやっていると人との衝突は避けられません。
この時に、トラブルを解決するために迎合される方がいます。
その事自体を否定するつもりは全くありません(営業職や事務職の場合は非常に多いかと思います)

しかし、管理職やエンジニアの場合には「信念」を曲げる事で「自己否定」に繋がるような場合も多いかと思います。

本来であれば、そのような時には上司や周りの人間がフォローする事で解決することが望ましいのですが、余計に炎上させたり、フォローしてくれない事も多く、人間関係のストレスで心が折れてしまう方を多く見てきました。
(本来は技能の習得でストレスを感じるべきなのに。。。)

私は弱い人間なので、私の「信念」に反する提案やプロジェクトには距離を置くこととしています。
それは、私が参画する事で失敗する可能性が上がるだけでなく、周りを不幸にする可能性が高い為です。

どうしてもプロジェクトへの参画を求められるのであれば私の「信念」に沿った形に変える事を条件とさせて頂いています。
そうすれば、私自身の「信念」を曲げたり自分自身を裏切る必要はありません。

「信念」を曲げるとは「自己否定」するという状況です。
「自己否定」は非常に辛いので「他責」とする事で「自己否定」の苦痛から逃れようとします。
そうすると以下のような負の循環が生まれます。

「信念」を曲げる行動を無理強いされる
  →面倒なので受け入れたフリをする
   →想いと行動の不一致が発生し、過大なストレスを感じる
    →状況を諦め他責とすることで苦痛を和らげようとする
     →高いクオリティを出せず、結果が出ない

これでは、自分自身だけでなく「信念」を曲げる行動を要求した方も結果としてお互いに不幸となります。
職人は頑固であるという話はよく聞きますが、少なくとも仕事においては最高のクオリティを追究した結果なのかもしれません。

当然、そのような考えの人間なのでステークホルダーと衝突する事も沢山ございます。
衝突している時のストレスはかなり高く、他の事が手につかない事もあります。
そして、結果的に人間関係を失い取り戻すことができないこともありました。

それでも、「信念」を曲げず衝突から逃げたりはしません。
(できませんやりませんではなく、こうすればできます・こうさせてくださいという衝突です)

これは私自身の性格もあるかとは思いますが、基本的な考え方として
私自身が信念を曲げて迎合した結果、「無責任」になるからだと思います。

無責任になってしまった私は、依頼されている仕事が失敗した場合「だから言ったでしょ」としか思わない可能性が高いです。
つまりその時点で、ステークホルダーが目指しているゴールと私が目指しているゴールが違うのです。
(目指しているゴールが違うのであれば同じチームにいてはいけないと考えます)

そして、無理強いしたステークホルダーが責任を取ってくれるのであればまだ良いのですが
恐ろしい事に、その責任から逃れようとするパターンも沢山見てきました。

それであれば、同じようにストレスが発生するならば私自身を含め、ステークホルダーが不幸にならない道を選びます。

最近はこのような「信念」を持つ方を応援をしたいです。
色々と厳しい事がありますが、その「信念」には嘘をつかない事が、結果としてストレスは少ないことを伝えたいです。
(不思議ですが、その「信念」に賛同してくれる別のステークホルダーが現れます)

おこがましいとは思いますが、私の現在のミッションは私とは違う「信念」を持った人を育てることだと思っています。
そしてその「信念」が私を含めた周りの人間だけでなく、社会を幸せにできるような「信念」であれば最高です。

~~余談~~
なお、「信念」がない事が「信念」だと言い切る友人がいます。
(その時点で信念があるのですがw)
この友人はエンジニアではないですが、リスペクトすべき存在だと思っています。

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