あたりまえの基準

日本という国はあたりまえの基準が異常に高いです。
・蛇口を捻れば水が出るのはあたりまえ
・スイッチをつければ電気がつくのはあたりまえ
・決まった時刻に電車が来るのはあたりまえ
・ネットや電話が繋がるのがあたりまえ

これらのあたりまえがあたりまえでは無くなった時に人はものすごくイライラします。
それは、サービスだけに限った話ではなく関わるもの全てに対して無意識に基準を設けているからです。

・上司として、部下として、社会人として、友人として、夫婦として、親子として、商品としてetc…

これらのあたりまえが日常になっていると、あたりまえな現状に感謝はしません。
(少なくとも私は、蛇口から水が出る事に感謝している日本人に会ったことはありません)

感謝しないということは、達成することが当然であり感謝や感動の対象にはなりません。

例えば、高級レストランでしか食事をしたことが無い人がいたとして、生まれて初めてファーストフードのサービスを受けたら嫌悪感しか無いと思いますが、ファーストフードが存在しない国から日本にきてファーストフードのサービスを受けたら感動を覚える事でしょう。

ITシステムをお客様に提案する立場として、お客様が思っているあたりまえを把握しお客様と擦り合わせをすることは非常に大事なことだと思っています。

場合によっては、お客様があたりまえだと思っている事がITシステムの世界ではあたりまえではないという事もあるかもしれません。

弊社が提供するサービスは、高級中華の料理人が多くの人に食の感動を伝えたいと考え開いた街の中華屋さんをイメージして頂けますと幸いです。

SEは「技能」を磨き「技術」と向き合え

システムインテグレーターという会社で働いていると「技術」という言葉をよく耳にします。
技術という言葉を調べてみると「物事を処理する際の手段」と定義されています。

また、技術は一般的に他の人に転移可能なものとされています。
良い悪いは別として転移可能なものであれば代替が利くということになります。

そこで代替が難しいものは何かというと「技能」になります。
技能という言葉を調べてみると「目的を達成する為の能力」のように定義されています。

今まで「技術」はあるのに「技能」が無いSEを数多く見てきました。
技能の形はSEによって様々だと思いますが、そのようなSEに不足しているのは「目的」「手段」をはき違える傾向が強く、ステークホルダー(顧客だけでなく、営業・上司・同僚・部下・経営層・時には株主まで)との関わり方に課題を抱えている傾向が多かったように感じられます

また、「技術」を習得する事が「目的化」し、本来は手段であるはずの「技術」が生かされず、周りからの評価も低い状態なのにそこに気づいておらず、勿体ないなぁと思ったりします。

ITシステムは全て「手段」であり「目的」にはなりえません。
(クラウド、DX、RPA、AI、これらは技術であり、目的を達成する為の手段)

そこを勘違いしてしまい、目の前の作業を進めていく事が「目的化」してしまう事で最終的にはステークホルダーの信頼を失い、頑張っているのに周りから評価されないという事態を招いてしまっているのかもしれません。。。

代表挨拶

はじめまして、匠ソリューション代表です。

私は、2022年の10月より個人事業を開始し、お客様へITシステムに関わる各種サービスをご提供させて頂いてまいりましたが、一年間の個人事業継続を機に法人設立を実施させて頂く運びとなりました。

良い機会なので自身の過去を振り返ってみますと、常に新しい事への挑戦の日々でした。

インターネット黎明期のWindows95が世間を賑わせた時代にプロバイダーのコールセンターでインターネットへの接続サポート業務からスタートし、外資系セキュリティメーカーでエンタープライズ向けの各種セキュリティ製品のサポート業務を経て、未経験のシステムエンジニアとして転職。

ITインフラの保守業務からステップアップしていき、構築、設計フェーズやプロジェクトマネージャーを経験した後に、お客様へのご提案を主たる業務とするプリセールスエンジニアへと転身。

その後、営業にも活動の場を広げ、新たな営業部門の立ち上げや管理職も経験させて頂きました。

雇用形態もアルバイトからスタートし、派遣~契約社員と段階を踏み正社員となり、直近では個人事業主として独立し、お客様にサービスをご提供させて頂いております。

これからは「株式会社 匠ソリューション」の代表取締役としての新しい挑戦が始まります。

今後は私自身の挑戦だけでなく、挑戦する機会を与えて頂いた皆様へのご恩に感謝し、私自身も挑戦する機会を提供する側として邁進して参ります。